株式分割 2005 2 16

 2月15日付けの「取り締まり」という記事で、
「株式分割とインサイダー」について書きましたが、
この記事について、一部の人たちは誤解しているかもしれません。
 業績がよく、成長性が高い企業で、いつも出来高が多い銘柄について、
株式分割を期待して、株を買うことは問題ありません。
 問題なのは、こういうケースです。
業績が平凡で、投資家からの注目度が低く、いつもは出来高が少ない銘柄が、
ある日、急に出来高が増えてきて、株価も上昇する場合があるのです。
その後、タイミングよく、大規模な株式分割が発表されると、問題があるのです。
 あるいは、会社が、株式分割を発表する前に、
株価がストップ高近くまで高騰していた銘柄もあると聞きました。
 こうしたケースでは、事前に、一部の投資家に、
株式分割の情報が漏れている可能性があります。
これは、不正な情報による不正行為の可能性が高いのです。
こうしたケースを「取り締まり」すべきであると書いたのです。
 いつも出来高が多く、あるいは注目度が高い銘柄について、
株式分割を期待して、株を買うことは問題ありません。

取り締まり 2005 2 15
 もし、市場を監視する機関が存在するならば、取り締まりを強化すべきです。
「見せ板」や「インサイダー」について、一般投資家の不満が大きくなっています。
 大きな売り板が出現し、みんなが、あわてて逃げて、
株価が、いったん下がった後、すぐに落ち着いて、
元の株価に再上昇する過程で、歩み値情報を見ると、
大きな売り板があった株価には、ほとんど約定がありません。
つまり、威嚇して、株価を希望価格に下げた後は、大きな売り板は消えるのです。
 次に、インサイダーの問題ですが、
これは、大規模分割を発表する銘柄に、奇妙な動きがあります。
明らかに、株を集めた形跡があります。
これは、日足チャートと分足チャートを監視すれば、すぐに、わかることです。
「日本は、インサイダー天国なのか」という声が、一般投資家が出ています。
 こうした「見せ板」や「インサイダー」は、昔からありました。
しかし、最近は、あまりにも目立ち、しかも公然と行われています。
 もし、市場を監視する機関が存在するならば、取り締まりを強化すべきです。
残念ながら、そういう機関がないならば、監視機関を設置すべきです。
 あるいは、投資家の有志が、市場を監視し、不正があったら、
投資家の注目度が高いサイトに公表すべきです。
 不正が公然と行われている現状を考えれば、
投資家の有志が、自警団を作ることも必要でしょう。
今のままでは、一般投資家の不満が大きくなっていく一方です。






































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